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大人のマイコプラズマ肺炎が流行中!初期症状や治療法、出勤停止期間は?

「なかなか風邪が治らない」「咳が止まらない」そんな悩みがある方は、流行中の大人のマイコプラズマ肺炎かもしれません。子供より大人の方が重症化しやすく、職場での感染力も強いのが特徴です。ただ風邪と間違われやすいので知らぬ間にマイコプラズマ肺炎になっていることも。

ということで今回は、マイコプラズマ肺炎の初期症状と見分け方、治療法や予防方法、出勤停止期間や妊娠中の影響などをご紹介します。

マイコプラズマ肺炎とは?風邪ウィルスとの違い


「オリンピック熱」と呼ばれることもある感染症です。マイコプラズマ肺炎は4年に1度流行することが多かったために「オリンピック熱」とも呼ばれていました。近年はそのサイクルに関係なく流行するようになっており、今年も流行の兆しがあるので要注意なんです。

マイコプラズマ肺炎は「マイコプラズマ・ニューモニエ」という病原菌が原因で起こります。この病原菌はウィルスよりも大きく、細菌より小さい病原体で、構造が異なるために、効果のある抗生物質が風邪などと異なります。つまり、風邪とは治療法が違うということです。

飛沫感染や接触感染でうつるために、保育園や学校、職場などの人の集まる場所で流行するからか、保育園や幼稚園の流行などで子供のかかる病気だと考えている方も多い感染症です。

大人のマイコプラズマ肺炎は重症化しやすい?!年齢は?

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肺炎は抵抗力の弱い子供やお年寄りがかかるというイメージがあります。しかし、マイコプラズマ肺炎は大人はかかりにくいということではありません。確かに流行の中心は子供ですが、大人もかかるし、かえって大人のほうが重症化しやすいともいわれています。

マイコプラズマ肺炎の発症年齢は5~12歳が80%程度で、60歳以上が4~6%といわれています。しかし、実際にはもっと幅広い年齢層に感染があるという統計もあるのです。
マイコプラズマ感染症は症状が軽いまま自然治癒することも多いために、感染があっても医療機関の統計にはのらないことも多いのです。

20代~30代までの若い人がかかることも多く、大人のかかる率は近年増加しているのです。問題なのは、マイコプラズマ肺炎は大人がかかると重症化しやすいということです。

普段、健康な人で「ちょっと風邪気味かな?」と思っていたらマイコプラズマ肺炎を発症していたというケースも多いのです。最初の症状は風邪によく似ていて、自然治癒することも多いからといって油断できませんね。

マイコプラズマ肺炎の危険性は?感染力と感染経路

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マイコプラズマ肺炎は人から人にうつる

マイコプラズマ肺炎を起こす病原体は、咳やくしゃみによる飛沫感染や病原体を持つ人に直接接触することで伝染します。接触する機会の多い学校や職場では注意が必要です。

また、マイコプラズマ肺炎にかかった家族を看病するときもできるだけ注意しなければならないでしょう。しかし、感染力はそれほど強くないので、濃厚な接触がない場合は感染しないことも多いようです。

マイコプラズマ肺炎の潜伏期間は?

マイコプラズマの病原体の怖いところは、感染してから発症するまでの潜伏期間が2~3週間と長いことです。そして、その潜伏期間中にも病原体を排出してしまっているということです。

また、一度かかってしまうと長い期間(2~3週間)、病原体を撒き散らしてしまうのです。長いときにはそれは10週間以上になるといわれています。

あるデータによると大人の90%以上の人がマイコプラズマに感染したことがあるとされています。自然治癒をしてしまって本人に自覚がないままうつされたり、うつしたりを繰り返しているのです。

マイコプラズマ感染症の初期症状と見分け方は

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マイコプラズマ感染症の初期症状は咳、のどの痛み、頭痛、倦怠感などで殆ど風邪と同じです。ドクターでも風邪とイコプラズマ感染症の初期症状を見分けるのは難しいと言われています。

また、インフルエンザのように高熱が出るなどの特徴的な症状がないために「ただの風邪」扱いされてしまうことも多いです。

しかし、風邪で処方される抗生物質が効かないために治りにくい風邪だと思っている間に悪化してしまうこともあるのです。ですから、普段元気な大人でも肺炎になって重症化する率が高くなってしまうんですね。

1) 急な発熱があるけど、咳が出ないことも

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マイコプラズマ肺炎の初期症状は風邪に似ていますが、ごく初期に突然の38度以上の発熱と頭痛や倦怠感がでることも多いようです。このときは咳が出ないこともあるそうです。

2) 発熱がない場合もある

マイコプラズマ肺炎は初期には高熱がないこともあるのです。37度程度の微熱ですんだり、1日のうちに熱があるときとないときを繰り返したりすることもあります。 

また、初期の段階では、咳が出ることは少なく、喉の痛みや鼻水の症状も3割以下の人にしか出ないそうです。

3) しばらく経過すると『乾いた咳』が出る

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発症してから数日してくると軽い咳が出るようになります。コンコンという軽い咳で痰(たん)を伴わないのが特徴です。特に、熱が下がったのに咳が3~4週間にわたり続くのが最大の特徴です。

症状が進むと咳は激しくなり、息苦しかったり、呼吸困難になったりしてきます。この咳はとてもしつこく続いて1ヶ月以上になることもあります。

4) 市販の感冒薬・かぜ薬が効かない

マイコプラズマ肺炎にはドラッグストアなどで購入できる市販の感冒薬(風邪薬)では治りません。感冒薬を飲んでも咳が止まらないなどの症状が良くならない日が続くようであれば、マイコプラズマ肺炎を疑ってみましょう。

5) ある時間帯に咳がひどくなる

夜間や早朝など1日のある時間帯に、特に咳がひどくなったり微熱が出たりするのも、大人のマイコプラズマ肺炎の特徴です。

6) 肺の雑音やレントゲンで影(かげ)が確認できる

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マイコプラズマ肺炎にまで進むと、胸部のレントゲンで肺炎の陰影が出てくることがあり、肺に起きている炎症がまだら状に陰影になってレントゲンに写ります。また、マイコプラズマ肺炎では医師の聴診のときに特徴的な雑音が聞こえることが多いのです。しかし、必ずというわけではありません。

7) 血液で検査できるけど、時間がかかる

マイコプラズマ肺炎では、血液検査で炎症を示す項目が上昇することがあります。白血球は正常値のままのこともありますが、CRPや血沈は陽性になることが多いようです。

マイコプラズマ肺炎を診断するための検査には「培養」「血液中の抗体反応」「遺伝子検査」の3つがあります。

マイコプラズマ肺炎の3つの検査方法
  • 培養
  • 菌を培養して調べる検査方法です。その分、時間がかかります。

  • 血液中の抗体反応
  • 血液検査で抗体反応を調べる方法です。但し、抗体は発症して抗体ができるまでに時間がかかるので1回では見つからない可能性もあり、見つかるまで何回も検査をすることもあります。

  • 遺伝子検査
特別な機器が必要な検査方法です。そのため、どこの病院でもできる検査方法ではありません。

8) 迅速検査はキットで判定できる

「迅速検査」はキットが開発されたものです。綿棒などでのどをこすった後キットを使って20分ほどで検査することができます。医師により外来で簡単に行うことができる検査です。

マイコプラズマ肺炎の治療法!抗生物質で何日で治る?

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このように初期ではなかなか診断の難しいマイコプラズマ肺炎ですが、いったん肺炎になってしまうと重症化しやすいので、早期発見と早期治療がとても大切です。

マイコプラズマ肺炎と判断するポイント
  • 長引く咳
  • 風邪薬が効かない
  • 「いつもの風邪と違うかな?」と感じる
このような症状を感じたら早めに医師の診断を受けるようにしましょう。

マイコプラズマ肺炎の原因である「マイコプラズマ・ニューモニエ」という病原体は、一般的な細菌と違って「細胞壁」がありません。このために一般に使われている抗生物質のうち、細胞壁を破壊するタイプの抗生物質が効かないのです。

マイコプラズマ肺炎の治療法と治療期間
マイコプラズマ肺炎の治療には、マクロイド系といわれているクラリスやジスロマックという抗生物質を10日間程度服用します。しかし最近ではマクロイド系抗生物質は耐性菌が増えているので、この抗生物質が効かない例も出てきているようです。

抗生物質を飲んでも症状が改善しないなど、耐性菌の可能性がある場合は抗生物質を変更して治療を行います。

重症化したマイコプラズマ肺炎はステロイド剤で治療も

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重症化したマイコプラズマ肺炎で抗生物質の治療の効果がない場合には、ステロイド剤を治療に使うことがあります。

ステロイド剤というと副作用など怖いといイメージがあるかもしれません。ステロイド剤は副腎皮質ホルモンの1つで、体の中の炎症を抑えるものです。通常危険だといわれるのは、使い続けることで副腎からホルモンが出なくなってしまうことや過度に炎症を抑えてしまうことです。

しかし、期間を限って使うことでマイコプラズマ肺炎の発熱や治療期間の短縮することができます。また、耐性菌の増加で劇症化するケースも増えて、ステロイド剤を使用する症例も増えているようです。

ステロイド治療は副作用の心配もあるので、肺炎を悪化させないことが第一です。

マイコプラズマ肺炎は出勤してよい?出勤停止期間は?

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大人のマイコプラズマ肺炎で一番気になるのが、出勤停止しないといけないのか、どれくらいの期間なのかということですね。

子供のマイコプラズマ肺炎の場合には学校や幼稚園(保育園)には登校停止期間がありますが、成人の場合には出勤停止の法的規定はありません。ただし、医師の診断を受けているので出勤に関しても相談して指示に従いましょう。

ただし、抗生物質を投薬されて感染力が弱まっているとはいえ、感染力はあります。ですから、医師が良いと言っても、会社から出勤を停止される可能性はあります。やはり感染が拡大しては職場にとってもマイナスですからね。

出勤する場合には、咳のある間はマスクをして感染拡大を予防するようにしましょう。

妊娠中のマイコプラズマ肺炎は治療できる?母子感染は

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では、妊娠中にマイコプラズマ肺炎にかかったら、どんな治療ができるのでしょうか?

妊娠中にマイコプラズマ感染症にかかったとしても、胎盤を通して、お腹の中の赤ちゃんにうつることはないという点では安心できます。

妊娠中のマイコプラズマ肺炎の治療法
  • 妊娠中は抗生物質が使えない
  • 妊娠中はマイコプラズマ肺炎に効く抗生物質が使えないために咳止めなどを使いながら自然治癒を待つことになります。

  • 咳が1ヶ月ほど続く場合も
  • 妊娠中に服用する薬については、個々の薬によります。しかし、マイコプラズマ肺炎は強い咳の症状が3~4週間続くこともあるために、妊婦さんの体力を消耗させてしまいます。

  • 咳止め薬を服用しながら自然治癒を待つ
  • 咳止めの薬を長期間服用することになってしまいます。このことを考慮すれば、抗生物質を積極的に服用するほうがよいとする医療機関もあるようです。各医療機関と相談の上で判断するしかないようです。

妊娠中の治療は薬は使える?早産や胎児への影響は

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妊娠の初期は胎児の器官が形成される時期にあたり、服用する薬がもっとも大きく胎児に影響するときです。そのために服用する抗生物質・解熱剤・咳止めなどの薬は医師と相談して行うようにしましょう。

妊娠の中期以降になると胎児への影響が小さくなるためにマイコプラズマ肺炎に抗生物質が処方されることがあります。このときテトラサイクリン系の抗生物質を使うと胎児の歯が黄色くなることがあるといわれています。

妊娠後期には、肺炎が高熱や激しい咳などのために早産の原因になることもあるため、早めに産婦人科を受診する必要があるでしょう。

感染力があまり強くなく、自然治癒することもあるといわれるマイコプラズマ肺炎ですが、妊娠中は特に予防が大切ですね。

マイコプラズマの予防法!再発するの?

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マイコプラズマは感染してからの潜伏期間が2~3週間と長い感染症です。マイコプラズマの恐ろしいところは、潜伏期間中にも咳やくしゃみが始まっており、周りの人にうつしてしまうところです。

ですから、長いときは2~3週間以上にわたって病原体を体外に排出し続けてしまうので、人にうつす可能性があり、職場や学校など地域で流行してしまうのです。

また、マイコプラズマは1度感染したり発病したからといって、免疫ができて次にかからなくなるわけではありません。何度も感染する可能性があるのです。

また、マイコプラズマにはワクチンがなく、強力な予防法もありません。予防策としては通常のインフルエンザや風邪の予防として行う方法が良いようです。

1) 感染している人には近づかない

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マイコプラズマの感染は直接的な接触や飛沫感染です。要は感染者に至近距離で近づかないことが予防の第一歩です。家族や親しい人に感染者が出た場合は寝室を分ける、マスクをしてもらうなどの方法をとりましょう。

また、マイコプラズマ肺炎は症状が治まってから10日後くらいまでが多くの病原体を排出している時期なので、10日間くらいは、安心しないことが大切ですね。

2) 感染を防ぐ基本はマスク

インフルエンザや風邪の予防にはマスクを使いますよね。マイコプラズマも飛沫感染や接触感染なのでマスクは効果的です。また、マスクをするのはマイコプラズマ肺炎にかかっている人が第一で、予防する人が第二だと認識しましょう。

まず、病原菌を排出している人が菌を広げないことが大切です。家族の中にマイコプラズマ感染症にかかった人がいる場合はできるだけマスクを使ってもらいましょう。

予防する人にとってマスクをすることは喉の乾燥を防げるので特に冬の乾燥した時期には効果があります。マスクを使うときは、できるだけマスクと顔の間に隙間を作らないようにつけることと、使ったマスクの表面には触らないようにすることに注意しましょう。

3) やっぱり手洗いとうがい

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これも風邪やインフルエンザ予防の王道ですね。外から帰宅したときには手洗いとうがいをする習慣を普段からつけましょう。また、固形石鹸は石鹸を通して病原体がうつってしまうこともあるので液体石鹸を使うほうがよいでしょう。

ここで大切なのは、正しい手洗いのやり方に注意することです。
手の甲・手のひら・爪の間・親指の周り・手首の周りを丁寧に洗いましょう。

4) タオルはできるだけ変える

手を洗った後は、清潔なタオルで手を拭きましょう。せっかく、手をきれいに洗っても使いまわしたタオルで拭いてしまっては、菌がついてしまいます。

「冬の乾きにくい時期にそんなに洗濯物を増やせない!!」と思いますよね。特に注意が必要な時期には、ペーパータオルを使い捨てにすることが必要かもしれません。

家族がマイコプラズマ肺炎にかかっているときや、学校や職場などで流行しているときは、ペーパータオルがおすすめです。

5) アルコール消毒する

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マイコプラズマの病原体には、消毒用アルコール、70%のイソプロパノール、1%の次亜塩素酸ナトリウムが有効です。ノロウィルスと違ってアルコールで消毒できるのがポイントですね。

市販のアルコール消毒薬を使って手指の消毒をしたり、ドアノブなどよく触る場所を掃除するとよいですね。

70%のイソプロパノールとは、イソプロピルアルコールともいわれる、傷などを消毒するために普通に救急箱に入っている消毒薬です。傷の消毒や医療機器の消毒に使われています。

次亜塩素酸ナトリウムとは、塩素系の洗剤(ハイターやミルトン)のほか、うがいや食品の消毒にも使えるタイプの薬剤として市販されています。食品の消毒に使えるタイプは超音波加湿器に入れて噴霧することもできます。

インフルエンザにも有効なので近年病院などで使用されています。家庭用の市販されていますので、受験のあるときや職場が忙しいときなどは、検討してみるのもよいでしょう。

薬剤による消毒はそれぞれの薬や商品の説明書にしたがって、正しく使いましょう。
せっかく使ったのに、消毒できていなかったら、もったいないですからね。

6) 加湿すれば病原体は死滅する

マイコプラズマの病原体も空気中を漂いますが、そのときの湿度によって、生きられる時間に差があるといわれています。湿度の高い状態では死滅しやすいということです。

乾燥する冬はできるだけ部屋の中の湿度を高くするよう心がけましょう。これはインフルエンザ対策にも有効ですね。

【まとめ】大人ほど職場で感染し合わないのがマナー♪

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いかがでしたでしょうか?

マイコプラズマ肺炎の初期症状と潜伏期間や見分け方、治療方法や出勤停止期、予防法と妊娠中の胎児への影響などをご紹介してきました。

マイコプラズマ肺炎は自然治癒することが多いながら、微熱は出て風邪気味だけど、普通に出社していた人がレントゲンを撮ったら肺が真っ白だったというようなことが起こる怖い感染症なので注意したいですね。

ちなみに、風邪やインフルエンザ、マイコプラズマ肺炎などの感染症は、体の免疫力が低下するとかかりやすくなります。そのためにも睡眠の質を高くして毎日深い眠りをとることが予防の第一歩ですよ。

寝ても寝ても昼間に眠くなる!という方が睡眠の質を良くしてグッスリ眠れる方法を次の記事で詳しくご紹介しているので、ぜひご覧になってみてください。

マイコプラズマ肺炎は、人によっては、倦怠感や脱力感が何週間も続くともいわれています。妊娠中の方や絶対仕事を休めないという方ほど、職場や学校でのうがいや手洗いの習慣を徹底してしっかり予防していきましょう!

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